月別アーカイブ: 2025年12月

Formula Hybrid 2026 XとMoTeC i2 Proを使って2026年 F1レギュレーションを徹底検証

前の記事でFormula Hybrid 2026 Xが2,000kWの回生をしていたり、
それがないと8.5MJ回生できないように思えたので
レギュレーションの深堀をしてみました

まず、MGU-Kからの回生量は瞬時最大350kWに制限されていることがわかりました

またなぜか部分負荷時に噴射できる燃料量もレギュレーションで記載されていました
また8.5MJ回生量できない場合のアクションも記載されていました

Formula Hybrid 2026 X走行データをMoTeC i2 Proで徹底検証

MGU-Kの回生は最大350kWと部分負荷に使える燃料噴射量について
Formula Hybrid 2026 X走行データをMoTeC i2 Proを使って検証しました

検証の流れは以下のとおりです
・MGU-Kでブレーキング時にエネルギーを回生するモデルの構築
・350kW制限した時の回生量の確認
・部分負荷時に燃料を追加噴射した時の回生量の算出

MGU-Kがブレーキング時にエネルギーを回生するモデルは
運動エネルギーと後輪の分担重量がキモです
ここでは車重768kg、後輪は0.54車重負担しているとし
車速の2乗を時間微分することで回生量を求めました

またブレーキング時のみカウントする、350kW以上は回生できない
ラップはじめから仕事率を積算するというFunctionを用いて回生量を求めました

Formula Hybridは全開出力時に0.035L/s燃料を噴射していることがわかったので
これが350kW出力(3000MJ/h)と仮定し、Lap中の発電量を算出することにしました

発電用に噴射できる燃料量はMoTeC i2の2D Tableという機能を使うことにしました

このTableのおかげで、下のグラフのような複雑な噴射パターンを再現することができました

検証結果 8.5MJ回生できないのでは?

MGU-K回生率350kW上限、FIA提示の部分負荷時の燃料噴射量では
6MJ程度の回生にとどまることがわかりました(8.5MJ上限)

このままだと
・ストレートエンドでリフトアンドコーストして充電する
・ブレーキを長くする(急ブレーキしない)
になりそうだす
またレギュレーションも言い訳を許す条文になっており、
サプライヤの思惑で混乱が発生しそうです

2026年開幕まで、目が離せません

F1 2026新レギュレーションとFormula Hybrid X 2026を検証

2025年も年の瀬、慌てて来る2026年のF1新レギュレーションの確認と
Formula Hybrid X 2026での再現性をMoteC i2 Proを使ってやってみました

レギュレーション変更の骨子は上のイラストの通りだと思います
あまり具体的な情報がなかったアクティブエアロと
オーバーライドモードについてはいろいろ調べてみました

MoteC i2 Proを久しぶりに使いました
Deployモード別のMGU-K出力を検証したかったので
Functionをいろいろ調べました
Chooseという関数を使うと、if文みたいな操作ができるので便利でした

Deployモードは「no deploy」「low」「balanced」「high」「qualify」「override」全6種類あります
それぞれのMGU-Kの出力特性を調べてみたのですが
車速に対して出力を変えるマップを持たせていることがわかりました

おおむねF1のレギュレーションに則った造りといえると思います

いっぽうで、MGU-Kの回生量が駆動量を大きく上回っていたり(前作も同様)
レギュレーションで定められている一周当たりの回生量を売和まれたり(前作も同様)
オーバーテイクボタンを押すと、いつでも350kW出力してしまう
という本家のレギュレーションの骨子に大きく反するモデリングも見つけることができました

まとめ

Assetto Corsa Evo v0.4.1. Ferrari F1 SF25のERSシステムを徹底検証する

Assetto Corsa Evo v0.4.0についに近代F1の車両が実装されました
Ferrari F1 SF25、2025年モデルのフェラーリF1で
最新のERSがモデリングされていることを期待させます

実際、登場して間もなく、多くのレビュアーさんが
いろんなモードがあるぜ と紹介しています

たとえばここ

実態はどうなんだ?ということでいろいろ調べました
そしたら、驚きの結果があったので紹介したいと思います。
なおこの記事はv0.4.1.を調べた結果ですので
今後のupdateで改善されることも考えられるので気を付けてください

設定項目多すぎ問題勃発

Kunos公式のフォーラム(要 登録)に詳細な情報がありましたのでまとめました

設定できる項目は
・Engine Map
・ERS Deployモード
・ERS Chargeモード
・MGU-Hもモード
・EBB(Electric Break Bias)モード
の5項目で、Performance Mapそれぞの設定が、
上記の設定であると記載されています

イヤだなと思ったのは、Performance MapとEBBが連動していることです
V0.4.1ではすべてEBB3にプリセットされているので
Performance Mapを変更すると、EBBも3に変更されてしまいます

使用頻度が高さそうな項目は
・DRS
・KERS(オーバーテイク)
・Brake Bias
・Performance Map
・EBB
かなということで、我が家のFanatec Podium F1には上記のようなキーアサインをしてみました

実走 ERSテストといえばスパフランコルシャン

ERSシステムのテストといえばスパフランコルシャンです
長い全開区間で、MGU-Hの回生量の善し悪しが問われます
過去にもいろんな検証をしているので、興味があれば見てみてください

MoTeC i2を使ってAssetto CorsaのERSを調べてみたら、いろいろとおかしなところがあった

スパフランコルシャンでのテストでは
Performance 1 : 予選アタックでどれくらいBatteryが消耗するのか
各Performance Mapで何周走れるのかを確認しようと意気込んでいたのですが、、、

Performance Map 1 : バッテリー使い果たさず
Performance Map 1+MGU-Hは充電モード:加速&最高速変わらず バッテリー消耗しない
Performance Map 1+MGU-Hは充電モード+オーバーテイクボタン:最速&バッテリー消耗しない

という想定外の結果が得られてしまいました

明らかにリアルではないAssetto Corsa Evo v0.4.1. SF25 ERSモデル

いろいろと考えて
何が起きているのか、、、考察しました

仮にMGU-Kを120kWで運転すると
4MJは エネルギーの量で956kcal
120kWはパワーの強さで163馬力
1kWを1秒で消費するエネルギー量は1kJなので
4MJは120kW 33.3secで消費されるということになります
(詳細はこちらの記事動画

が、なぜかAsetto Cosra EVO v0.4.1.のSF25モデルでは
・MGU-Kが120kW全開出力&オーバーテイクボタン押しっぱなしでも4MJには達しない
・オーバーテイクボタンを押すとMGU-K出力は120kW以上出力する
・MGU-Hからの回生量はたっぷりでどんどん充電する

という設定のようです
これはさすがに実態と違いすぎると思っています。
これを肯定すると、Assetto Corsa EVOで近代F1を早く走らせるための
ドラテクは如何に長くオーバーテイクボタンを押せるか?になってしまうのです。。。

Orz。。。

いくらEarly Access版(v0.4.1.)といえども、、
この設定は。。。
先代のAssetto Corsaは暗中模索だったかもしれないけど
まぁまぁな完成度だったのに。。。。
検証結果Blogと動画はこちら

結論

無理やり良かったことを挙げると
MGU-Kの回生量は2MJ/Lapに修正されているようでしたが。。。

それを上回る改悪が
・MGU-K出力 4MJ以上出している
・MGU-K発電量 恐ろしく大きい
・オーバーテイクボタン押すとMGU-K出力120kWにさらに上乗せ(初代も同様)
なので、、、
MGU-HはChargeでオーバーテイクボタンを極力作動させるが
一択の最速の道でした。。。

これはAssetto Corsa EVO v0.4.1.の内容で
今後改善されることを望みます

動画にもまとめてみたので
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