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続 自作コクピットについて 低コスト&高剛性&コンパクト化

Sim Raceを始めて3年が経ちました
プレイしながら進めていた改善や
年末の休みに実施した大幅な改修を紹介します

目的は
・低コスト(シンプル&コンパクト)
・高剛性
・簡易な調整機構

皆さんの参考になればともいます

概要

基本フレーム構成

フレームは汎用的なアルミフレームを用いています
サイズは40×40(溝幅10mm)を基本としています
いろんなサイズのフレームがありますが
40mmが部品の設置など考えると一番良いと思います

フレームの幅はシートの幅とシフターの寸法で決まります
私はシートはRecaro SR-7
シフタはFanatec ClubSport SQ V1.5
取付手法も含めて470mmの横寸法を基本としました

470mm幅でのシートとフレームの位置関係(3年経過)
新品の時からシートの幅はひろがってしまいますが
5mmくらいの隙間は残っています

フレームの縦方向には組み立て後に
ナットを入れたくなることが多いので
切断面は縦方向を開放しておくとよいと思います

またホイールベース用の支柱の結合は
反転ブラケットを複数個使って固定することで
高い剛性を確保できることができます
フレームの高さ方向は、二段で十分な剛性が確保できます

Podium DD1の固定方法

ホイールベースの固定は、
自作のサイドマウントブラケットを使っています
前後とコラム角度を調整できるように工夫しています

ブラケットはFusion360で3Dモデルを作り
ミスミのmeviyというサービスで製作しました
左右でふたつ、ひとつの単価は¥2,820でした

アルミフレームにはM8のインサート加工を行って
ブラケットを固定できるようにしています
インサート加工はその気になれば自分でもできますが
メーカー(ミスミ)にお願いしたほうが良いと思います

ボルトを緩めた時に突然ガタンと角度が変わらないように
ばね座金を挟む工夫をしています
ワッシャを挟むとばね座金がカリカリひっかくこともなくなります

また摺動する面には
エンドキャップを付けると、
フレームと擦れても傷をつけず、スムースに動くの良いです

二面幅13mmのスパナを使ってボルトを緩め
前後と角度を調整することができます

シートの固定方法

シートはシートスライダを介してフレームに取り付けています
最後端のフレームに取り付けてシンプル化しています
一番後ろのポジションにしても倒れることはなく安定しています

シートスライダはSTRASSEシートレールを使っています
縦方向の穴位置がRecaroには合わないので
追加で穴を広げる加工が必要です

シートの取り付け、段取りが悪いと最困難な工程になります
手順としては、
1:シート締結点の縦と横幅を採寸してフレームに取り付け(405×320)
2:シートレールを「仮」固定
3:シートをレールに搭載して「固定」
4:レールをフレームに「本」固定
が良いと思います
シートを前後に最大スライドさせると
L字のアーレーンキーでシートレールの締結点にアクセスできます

ペダルの固定方法とフレーム全長

私が使っているFanatec ClubSport V3ペダル
角度を起こしてあげたほうがフィッティングが良いです
ホイールベース同様、調整可能なように固定方法を工夫しました

直交ブラケットには
回転方向を抑制するツメがありますがこれを除去します

このブラケットを利用すると下図のように
角度、前後、高さを調整できるペダルマウントが実現できます

ホイールベース同様、安全のため回転する箇所には
ばね座金を挟んで、緩めた時に急に回転しないようにします
また端部の切り口でケガをしないように
エンドキャップを取りつけましょう

シフターの固定方法

シフタはFanatec ClubSport SQ V1.5を使っています
側面にM5のTスロットがありますが
案外使いにくいのでこちらも工夫しました

側面のM5 Tスロットはツメを除去した直交ブラケット
底面のM6締結点はL字ブラケットを自作しました
八幡ねじのL160-Bを加工しました

二方向から結合しているので
十分な剛性が得られし
40mmのアルミフレームに収まりの良い締結方法だと思っています

キャスターとアジャスターの設置方法

コクピット製作当初は
Φ75mmのブレーキ付きキャスタで床に保持していましたが
簡易なキャスタとアジャスタを見つけたので採用しました
以前紹介したとめたろう」で十分だと思っていましたが
実際にアジャスタパッドで設置すると
驚くほど剛性感&ダイレクト感が向上し
何故を今までこれを試さなかったのだろう
と後悔するほどです

今回採用したキャスタとアジャスタは
ナンシンという会社の
SR-40TP-M8
AJ-4 8X60
です
キャスタについてはフローリングで使う場合は
エラストマー製のものを選んでください


今回は剛性感を優先するため
アジャスタの足の長さを極力短くしたかったので
長孔の直交ブラケットを使いました
uxcell 40×40ブラケット

アジャスタはダブルナットで固定し
突き出し長さを調整できるようにしました

キャスタで移動したのち、
アジャスタの突き出し量を増やして固定、
これで十分な接地感とダイレクト感が得られました

結局のところ製作費用は?

ここまでくると皆さんが気になるのは
一体いくらかかるのか、
既製品を購入するのと比べてどうか だと思います
シートを除いた部品リストは以下のとおりです
(ボルトなどのスモールパーツ除く 小さなミスはご勘弁w)

既製品の有名どころではdele
ベースフレーム縦2段だとTR-80が競合対象で
価格的には微妙に自作のほうが
安いかなといったところでしょうか

フレームサイズは?

最後にフレームのサイズをお伝えします
身長175cmのアロワナが採寸した結果は以下のとおりです
ペダルはまだまだ前に出せるので
この寸法設定で大半の方は対応できると思っています

最後に

この類の自作コクピットは
既製品に比べて安いか、高価いかが注目されますが
アロワナ的には「楽しんだもの勝ち」
これを機会にフリーのFusion360を導入したし
ミスミに部品発注、自作部品の製作依頼もしたりして楽しんでいます

挑戦してみたい方、不明な点があったら
このブログ、あるいはX(旧ツイッター)経由で連絡してください
お手伝いできることがあれば対応いたします

では!
Happy Sim Race!!

関連情報

自作 ハンコン コクピット 簡易キャスターのグラつき防止アイテム 「とめたろう」の紹介

私の自作コクピットはブレーキ付きのキャスターを付けて移動を楽にできるようにしています

ブレーキ付きとはいえ、DD1が発生するトルクによっては
コクピットがグラつき、移動してしまうということがありました
市販コクピットでは、アジャスタパッドを準備していますが
床の養生など面倒が多そうです

偶然台車などのストッパー(とめたろう)を見つけたので試してみました

効果は抜群でした
オススメです!!

Fanatec ClubSport Shifter SQ V1.5 誤検知修理のはなし

私はFanatec ClubSport Shifter SQ V1.5を使って、マニュアルシフトの運転を楽しむことがあります。このシフターは質感も良くとてもFanatecらしい製品です。
しかし、残念なことに、このシフターはしばらくするとシフトポジションを誤検知するようになります。横方向の位置の検出が上手くいかないのです。
Fanatecのサポートに問い合わせると、キャリブレーションをしてくれと言われますが、再キャリブレーションしても状態は改善しません。


一度、一年間の保証期間内に修理してもらいました。
約一年程度、不具合は発生しませんでしたが、最近時、また誤検知が再発したので、分解してみることにしました

分解にあたっては、GenesysPlanAさんのこちらの記事を参考にしました。

ハウジング類の分解は思ったよりも簡単でした
ただ、ひとつコネクタを外さないと分解できないので
勢いで断線させないような注意が必要です
コネクタは柔らかい接着剤で固定されているので
初めて外す場合は大変かもしれませんが
新調にラジオペンチなどでつまめば外せます(ツメによるロック機構はなし)

外すと、構造は思ったよりもシンプルで
左右のストロークを検知する基盤と、
上下のストロークを検知する基盤のふたつがすぐわかる構造でした。

センサがホールセンサという磁界の変化を計測すもの
であることはあらかじめ知っていました
なので、摩耗粉が悪さをしているのであろうと想像していたのですが
磁石回り、センサ周りには特に汚れなどありませんでした
基盤の裏(磁石と近接する側)に
うっすら白い粉があったので念のためにふき取りました

いろいろ見てみましたが、断線などの故障個所は見つからず、
半分あきらめモードで再組立て

そして試してみると。。。

あら?
直っている。。。
素晴らしい安定性。不安なくシフトチェンジできます。

久々にマニュアルシフトのクルマの運転を楽しむことができました!(^^)!

振り返り

結果的に治ったのですが、真の理由がわからないのがモヤモヤします
派手に金属の摩耗粉があれば理解できたのですが、、、
今、少し可能性があるのかと思っているのはノイズです
使っているうちに磁石側が帯電し、時に基盤側に電気が流れると
誤検知してしまうのではないかと
その場合は、基盤と磁石側を導通するなどの対応が必要になるでしょう

いずれにせよ、しばらく使い続けてみたいと思います

もし同じ症状で困っている方の参考になれば幸いです

個人輸入したFanatec Podium Racing Wheel F1 について

Podium DD1 個人輸入で購入

そもそも私がハンコンを購入し、コクピットまで作ったのは、カリスマユーチューバーのPicarさんの動画を見てからです。
・ハンコン界のポルシェ
・オッサンならPodium
質感もほかのものと比べて高く、寝ても覚めてもFanatecのことばかりを考えるようになっていました


当時のFanatecの状況を振り返ると、PlayStationで使えるDD1はアメリカから個人輸入するしかありませんでしたが、オッサンなのでやりましたw

どのように個人輸入したかというと、「輸入.com」という輸入代行業者を使いました

ネットで輸入代行業者の住所に送付するように購入したら、代行業者が日本への転送を代行してくれるという仕組みです

後ほど詳しく記述しますが、個人輸入したハンコン、壊れたらどうするのよ?という件も、この代行業者を使うことでアメリカFanatecに修理してもらうことができます

気になるお値段は下のとおりです
思ったよりも安い かな?


Fanatec Podium DD1の印象はとにかく、ハンコンそのものが重い!(12kg!)
質感、最高に良い!
ステアリングトルク途轍もなく重い!!
DD1は20Nm、DD2は25Nmのトルクを出せますがDD1で十分です
私は普段20~30%の出力で使っています(最大6Nm程度)


現在では国内でもPlayStationで使えるDD Proが購入できます
最大トルクは8Nmですが、普通に遊ぶ分には十分だと思います。


ちなみにDD1でフルトルク出したら、8Nmってどれくらい?という動画を作成したので参考になれば幸いです(^-^;
もし1990年代のF1の重ステを楽しみたい という思いがあるのであれば、15Nmくらいトルクを発生できるハンコンにしたほうが良いと思います。

DD1個人輸入品 返品修理編

個人輸入した際のデメリット、それは故障した時の対応です
21世紀の現代でそんなに故障することないだろう と思っていたのですが、、、
半年くらいしたところで走行中にパドルなどのボタン入力の通信不良が発生するようになりました
ステアリングホイールを再接続すると回復するので、ソフトウェア系の不具合です

購入したFanatec USのサポートページからFanatecに問い合わせることができます

最初はファームウェアの更新などを打診されましたが何をやっても再発する旨をメールすると、アースケーブルの追加などを提案されましたが、、、残念なことに効果なし

ちなみに、、、
ペダルやコクピットの表面の黒色はアルマイトという表面処理がなされています
このアルマイトは電気抵抗が高いので、アースを取る場合は、紙やすりなどで地金が出るまで削る必要がありますのでご注意を
以下の写真は私が手あたり次第に試したノイズ対策です



色々試してみたのですが、Podium Racing Wheel F1の保証期間の一年が近づいてきたので、意を決してFanatec USに送り返して直してもらうことにしました

今回のポイントはFanatec USへはアロワナが行い、Fatecからの修理品は輸入代行業者に送付してもらうということです

輸出入には思わぬ関税がかかることがあるので、事前にFanatecには、関税が発生して受け取る際に支払いが必要な場合は立て替えてほしい旨、メールで連絡しました

丈夫な段ボールにすべての部品を梱包して

段ボールにはFanatecの修理管理番号を記載する必要があります
今回は念のために、USの輸入代行業者の住所と
関税が発生しないように「Ship for repair」と記載しました

ヤマト運輸の海外宅急便、アメリカまで¥14,900でした
思ったよりも安いと思いました

日本からFanatec(ロサンゼルス)までは5日
Fanatecでの修理期間は7日間
Fanatec(ロサンゼルス)から輸入代理業者(ポートランド)まで10日間!
輸入業者からアロワナ家までが約一週間かかりました
1月10日発送して、戻ってきたのが2月5日、約一か月かかって戻ってきました

DD1本体とハンドルは新品で、同梱したケーブルは返品したものが戻ってきました

一連の輸入&返品修理にかかった費用をまとめてみました
今は入手できないですが、Drive Hubと国内FanatecのDD1とも比べてみました
PlayStation5でも有効なハンコンのエミュレータが販売されたら、保証期間5年の国内Fanatec DD1のほうがリスクが少ないと思います。

以上、アロワナのDD1個人輸入の顛末です
2021年2月に戻ってきてから、2023年1月、2年経ちますが不具合は発生していません

15Nm程度のトルクが出せてPlayStation5対応しているダイレクトドライブハンコンは、未だにPodium Racing Wheel F1だけで、残念ながら国内販売はまだされていません
同じ悩みを持つ方の参考になれば幸いです
ちなみにFanatecのサポートとは頻繁にメール連絡を行いました
英語でのコミュニケーションが必要ですので、ご注意ください。

自作コクピットについて

私のコクピット、フレームは自作です
2020年当時、出来合いのコクピットと言えば
PlayseatGTDDrapojiあたりが現実的な選択肢でしたが


カリスマYoutuberのPicarさんの動画「剛性が重要」

そしてSim Racing GirlさんのSim Lab P1-Xの紹介動画を見て


アルミフレームを使って自作することにしました
何故自作することにしたのかというと
・キャスターで移動できるようにしたかった
・憧れのRecaroシートにしたかった
・業務で培った設計力を試してみたかった
からです

アルミフレームなどの部品は
ホームセンターでは入手できないものが多いです
挑戦してみたい方にはMisumiという
製造業向けの部品を扱う商社のネットショップをお勧めします
個人向けには販売しないということになっていますが
自宅の住所で屋号を設定すれば、
副業の個人事業主として取引をしてくれます

私は手書きの図面で設計を進めましたが
CADを使って設計を進めるほうが間違いがありません

個人利用であれば無料で使えるFusion360
3D CAD modelの無料ライブラリGrabCAD
Misumiの3Dモデルサービス
を活用することで
一気に製作の質を高めることができると思います

そんなこんなで私が制作したコックピットがこちら
初めてのコックピットとしてはまずまずかなと思っていますし
チョコチョコとアップグレードをしてきました

シートは若いころからあこがれていたRecaroのシートを奮発しましたw
邪魔な時に移動が簡単なキャスター付きにしたのは正解だと思っています
設計時には気にしていなかったのですが
ハンコンを支える柱の横方向のブラケット強度が
ガッチリ感に大きく影響することがわかりました

Podiumはサイドマウントができるので足元が広く使えます
サイドマウントブラケットはFusion360で設計した3Dモデルを
MisumiのMeviyで製作してもらいました

私はVRでプレイすることが多いので
ブラインドでも最小限のキー入力が出来るように
Stream Deckという拡張キーボードを設置しています
マウスもトラックボールマウスが便利です

今は市販コクピットの選択肢が増えました
国内で購入でき良さそうだなと思うのは断トツでTrack Racerです

が、もう一基作るとしたら、
悩むが、私はまた自作かな?w
何か面白いアイデアや、要望などあればコメントお願いします
楽しいRim Race生活を!

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